桜も今が盛りと誇らしく咲き乱れている時季、このタイミングを見越して、渡部ゼミの記念樹観桜会の日程を設定いたしました。 2020年は、14名が集い賑やかでしたが、21年・22年と、コロナ禍の影響で、積極的な開催ができませんでした。 今回、ご案内を差し上げた結果として、来てもらえると予想していた方々が、先約、病気、入院、人間ドック等々の理由により、今年はお会いできないことになりました。 時の流れ、齢を重ねる意味を実感いたしました。 これまで、中心となってまとめ役をしてくださっていた太田君も、ご多分に漏れず、手術入院で、今年は参加がかないませんでした。
本日(3月28日)、商大の「渡部ゼミ記念樹 観桜会」を実施いたしました。 8名の参加でした。 今年は、渡部先生がお亡くなりになって、10年目に当たります。 しかしながら、ここ数年、弱り続けている記念樹に、今年も桜の花はありませんでした。 数年前、弱ってきた記念樹に対して、太田君のご厚意に甘えて、業者のお世話になり回復治療を施してもらいましたが、結果につながっておりません。 悪くすれば、今後も、開花は望み薄かもしれません。 大学の関係者の方々や、淡水会事務局の西村さまにも、夏の散水などをお手伝いしていただき、周りの人たちから一杯の愛情を受けて成長をしてくれているのですが、如何せん自然の力の前にはかなうべくもないという状況です。 とはいえ、すべての枝というわけではありませんが、6割ほどの枝に、今年もしっかりと控え目な小さな新芽が出ていました。 精一杯に生きる姿を見るにつけ、愛おしい気持ちになります。 一時、桜の木を、より元気なものに植え替えようかという意見も出ましたが、今の桜の木は渡部先生の化身であり、我々と一つの絆で結ばれており、取り替えてしまうのは、渡部先生と我々の絆が切れてしまう様な気もして、交換に至りませんでした。 これからも、この弱々しい桜を大切に見守ってゆきたいと思っています。 この記念樹を心の糧・拠り所として、渡部先生を慕う仲間が、これからも、年に一度、集うことができることを、我々は大きな喜びとしております。
渡部先生と言えば、愛妻家で有名でしたが、2018年の観桜会では、車椅子で参加くださった、奥様が、突然「さくら、さくら、弥生の空は・・・」と歌ってくださったのには、感銘を受けました。 今は、高齢者施設の方におられるようですが、季節の変わり目です、どうか、ご自愛のうえ、楽しい日々をお過ごしください。 心より、ご健康をお祈り申し上げております。 太田君も早く元気になって、戻ってきてください。 ありがとうございました。
学部20回 冨永 榮一 記